仔猫を!


いつも散歩の道は、フィガロの遊び場だった所を通って上の方に登って行く。いつもいつも、フィガロに話し掛けながら通る。
で、いつもは展望台まで行って、来た道を通って帰るのだが、今日はコースを代えて自動車道を通って帰ろうと何故だか思った。
自動車道に掛かった時、猫のか細い声が聞こえたような気がした。ちょっと立ち止まると確かに聞こえる。崖になっている方から聞こえるので近ずいて見ると溝の中に仔猫がいた。 逃げもしないで私を見上げて鳴いている。 会ってしまった!!
抱き上げてみると怪我をしている。左手の先が肉球の処から切り落とされたように無く膿んでいるらしく汁で固まっている。
連れて帰って体を拭き、手を消毒した。
うちには、15歳以上の餌しかないが、今は仕方が無いのでペーストを指に付けて舐めさせると指に噛み付いて食べる。器に入れてやると自分で食べ水も飲んだ。飼い猫だったらしく人懐っこくて膝に上がってくる。
フィガロが使っていたかまくら型のベッドを出しサークルも出し、トイレも横において中に入れると寝てしまった。
帰ったときにモモに対面させたら「ん?」という感じで頭を舐めたので、良かった、受け入れてくれるのかなと安心したら、寝起きでよく分かっていなかったらしく、「ふーっ)とかは言わないが、2階の洋間のソファに引っ越してしまった。そして、私を呼ぶ。
仔猫も起きだして呼ぶ。てんてこ舞い。
先ずは土、日に掛かるので獣医さんに電話する。院長先生にモモが診てもらっているので、お願いすると予約でいっぱいだけど、来て待っていて貰うと空いたところに入れてくれると言うのでお願いし、行きは次女に帰りは連れ合いにと手配する。
手は良く見ると肩の付け根からぶらぶらしている。可哀想に。3本足で上手に歩いているけれど。 人懐っこくすぐ膝に乗ってくる。体重を量ったら326gだった。
縁があったのかな?フィガロが可哀想な子がいるから助けてと知らせたのかな?いつもの道を通っていたら出会わなかった。 
モモ、ごめんね! 受け入れてあげてね。
モモに気持ちよく老後を過ごして貰おうと思っていたのに、仔猫を連れてきてしまって。