訃報

今朝の郵便箱に悲しいお知らせがあった。
ヤマハ時代の同期のTちゃんが6月25日に亡くなられたという。Tちゃんは、同期の中でも同じ楽器の売り場で仲良しだった。一緒によく遊びにも行ったし、スキーや立山登山にも行ったことがある。結婚されて、間もなく発病されて長く闘病生活だったので同窓会にも殆ど来られなかった。心配はしていたけれど面会は出来ずにいた。そして、2006年に私が同窓会の幹事をした時に、思いがけず「同窓会に出ることは出来ないが、元気になって家の中ではぼちぼち家事も出来るようになった。右手は動かないのでこの手紙も左手で書いています。今までずっとお知らせいただいて嬉しかった」と切手代としてお金も添えたお返事がきてどれだけ嬉しかったか!!早速電話をして声を聞いたときは涙が出た。その後、同期の2人と楽器係りの先輩のHさんとでお尋ねし、楽しいひと時を持ったのだった。暫らくは時々電話したりしていたのだが、又発病して声が出にくいとかで、電話も出来なくなり今年の年賀状はご主人の代筆で病院でのお正月ですが、本人も頑張っていますと頂いた。

Tちゃんは、素直で可愛らしい、人に対して誠実で温和なとても字が上手で色紙に[七転び八起き]と書いてくれたのを今も持っている。そのときは、年に似合わない言葉だなと思ったのを覚えているがその後の彼女の人生は正にこの色紙の人生だったような気がする。右手が不自由になってから左手で作ってくれた和紙で作ったペン立てや箸置きもある。いつも気には掛かりながら負担をかけてはとの思いでお見舞いにも行かずにこの訃報を受け取ることになろうとは。もう一度「お話できるようになったよ」と声を聞きたかった。
もう一度逢いたかったよ。Tちゃん!