少しずつ捨てる


今週は、月曜日から納戸と押入れの整理をした。
私はA型のせいか物をなかなか捨てられない。 
そろそろ身辺整理をと思っているので、発作的にときどき整理するのだがすっきりとはしない。
出して眺めては、これは高かったからとか、また役に立ちそうだとか、思い出があるとか思って又直してしまう。
今回もゴミ袋3つ分位は始末できた。
考えるに、私たちの小さかった頃は戦中戦後で物が無かった頃だ。
なんでも大切に、靴下でも母が繕って履いていたし、セーターは小さくなるとほどいて糸を足して編みなおしてくれたものだった。
だから、いつか役に立つという精神が染み付いているのだと思う。
あながち、血液型のせいばかりではないと思う。
靴下といえば、私が勤め始めた頃ストッキングが出始めて、大層高価だった。
それまでは、木綿のストッキングか絹のそれこそ高いストッキングしかなくて薄い透けるナイロンのストッキングは夢のような製品だった。
それが、初めの頃は今と違ってよく伝線した。今の若い人には信じがたいことだろうがなんと、その伝線の修理やさんがいたのだ。
一本いくらかで、直してもらっていた。
大きく伝線すると、買うほうが安いか修理した方が安いか思案したものだ。
今と違ってパンティーストッキングは無くガーター止めか、ゴム止めを使っていた。
今は物が捨てられないのは人間が劣っているように言う人がいるけれど、それはバブルの世代で物は使い捨ての時代に大きくなった人ではないかしら?
物って、捨てたあとに妙に必要になることがあって「あぁ捨てなければ良かった」と悔やんだりする。
そうこうあって、私の整理はまだまだ続く。