苺が赤くなり・・・

我が家の苺

今年、初の苺が赤くなり明日は収穫出来そうだ。
此処は山に近くそのせいかナメクジが多く、夏になると花や苺を食べ荒らして苺などは赤くなったと思ったら裏を返すとナメクジが中でのうのうと暮らしていることもあって、私はナメクジ憎しと毎年毎年塩水の入った空き缶と割り箸を持って夜(夜行性で夜出てくる)懐中電灯をもってナメクジ捕獲にいそしんだ。
そして、ふと気付くと去年あたりからナメクジの姿を見なくなった。
「しめしめ、ついに絶滅したか?」と今年は新しい苺の苗を買い、いくら植えてもやられて枯れていたマリーゴールドの苗も植え、今年の夏はるんるんだ〜!! 
ところがあるテレビ番組で「うーん」と考えることがあった。
関口知宏の「ファーストジャパニーズ」と言う番組が好きでずっと見ている。
世界の各分野でたった一人で頑張っている人を訪ねる番組だ。
先日そこで紹介されたのはコスタリカの森で頑張っている探検昆虫学者の西田賢司さんという36歳の青年だった。
彼の研究は木の根や葉っぱの虫こぶだ。よく葉っぱの中にぷっくりふくらんでいるのを見たことがある人は多いと思う。
私は、庭の木で見つけると病気かな?とむしりとって捨ててしまう。
これは、蛾や蝶の幼虫で、西田さんは10種以上の新種を見つけているとか。
彼が活動の場としているコスタリカのモンテベルデ自然保護区は年中霧に覆われた薄ら寒そうな森である。
しかし此処に地球の生物の5%が生息し虫がその半数を占めているのだとか。
関口が「そんな、人も知らないような虫の事をどうしてこんな環境の悪いところで調べているんですか?」と聞くと
「この虫たちが存在したことがわからないと、絶滅しても分からない」という答えが返ってきた。
今この時期にこの番組を見なければこんなにも心に残ることではなかったかもしれない。
人間にとって都合の悪い存在でも地球にとって何らかの意義のあることかもしれないとナメクジのいなくなった庭を見ながら考えたのだった。