サプライズ

3日、4日と続けてちょっと嬉しいサプライズがあった。
3日は姑と兄嫁に古希のお祝いを頂いたので、お返しに高田にある「辻甚」のフレンチに招待することになった。姑は出かけるのが大好きだが足が弱ってきて自由に外出出来ないので何処かへ連れて行って貰うのを楽しみにしている。もうなにか品物をと思っても思いつかないし、フレンチも大好きなのでそうすることにしたのである。「辻甚」は古い旅館をレストランにした、和と洋が融合した素敵なレストランである。姑たちを藤井寺まで迎えに行って仕事が休みだった次女とはレストランで待ち合わせることにした。予約の時間丁度に到着。それぞれにお料理を注文した。私はオードブルに「ズワイガニのクレープ包み、りんごのチャツネ添え」スープ「オニオングラタンソース」メーンディッシュは「ブイヤベース」にした。
姑はオードブルは私と同じ、スープは「季節の野菜のポタージュ」メーンディッシュはやわらかい「黒毛和牛のビール煮込み」に。ゆったりとした時間が流れ美味しいお料理に満足してデザートになった。此処はワゴンサービスでケーキ、フルーツ、パンナコッタ、ムース、アイスクリームと色々あって楽しい。おなかいっぱいになっていても別腹で頂ける。結局、少しずつみんな盛って貰うことにした。私のお皿が出てきたときお店の人たちが「おめでとうございます」と寄ってきて見ればお皿に「古希、おめでとうございます」とチョコレートで書いてある。記念に写真をお撮りします。と記念写真を撮ってくれた。別に予約のときに言ったわけではない。メンバーズカードに誕生日を書いてあるからきっとこのようにしてくれたのだと思う。本当に思いがけず嬉しいことだった。姑達も素敵なところに連れて来て貰ったと喜んでくれた。

4日は、高校音楽部の仲良しグループ「五人会」で京都に行った。京都でするときはいつも京都在住のK子ちゃんがプロデュースして素敵な時間を提供してくれる。今回は、メーンは高台寺のライトアップである。テレビで見て一度行ってみたいなと思っていたのでとても楽しみ。朝は曇りがちで昼ごろから雨が降るとの予報だったので傘も持って出かけたが少々ぱらついたものの時々陽も照ったりして傘のお世話にはならずに済んで良かった。12時に京都駅で待ち合わせ。タクシーで六角通りにある「花伝」という本格京懐石のお店で昼食。これが、京都独特の入り口から玄関まで細い通路があって、敷石に打ち水がしてあり途中に待合が二つもある情緒豊かな趣、いちげんさんはお断りふうなお店で通されたお座敷は能舞台の付いたお部屋。こんなお店来たことが無いのでちょっとうれし!!お料理はというと
  竹篭に入った吹き寄せのような突き出し  お刺身、  お肉と野菜のほうば味噌  かぶら蒸し
  てんぷら  ご飯  松茸のお吸い物  水菓子  コーヒー(紅茶) 小さなケーキ  と盛りだくさん。美味しいものを頂くときが一番幸せ!!
 見た目も楽しい竹篭
 
食事を終えて、タクシーを呼んでもらい清水へ。 行ってびっくり!!清水坂は人でいっぱい。平日だしもっと空いているのかと思いきや、修学旅行生や、団体旅行の人やで歩くのもつかえるくらい混んでいてちょっと思惑が外れた。清水の舞台からゆっくり紅葉を眺めたいと思っていたのに人がいっぱいで舞台の前までいけない。今年はいつまでも暖かだったので紅葉もいつもほど鮮やかではなかった。
 人でいっぱいの清水の舞台
 
清水寺を出て三年坂、二年坂をぶらぶらしながら、高台寺の方へ、ライトアップは5時頃からというので途中叶匠寿庵でお茶する。私はお抹茶を頂いた。久しぶりに美味しかった。今度のお正月はお抹茶をたてよう。高台寺の前に圓徳院(秀吉が亡くなってからねねさんが没するまで住んだところ)を見る。襖絵が公開してあり奥のお座敷からライトアップされた庭園を見ることが出来る。此処は静かでだんだん暮れ行く景色にしばし心を開放してお庭に見とれる。
 
そのあと、掌美術館をみていよいよ高台寺へ。此処はまた大勢の人で入場券を買うのも長蛇の列、K子ちゃんが入場券を用意してくれたお陰で列を横目で見ながらすいすいと入れたが、入ったらまた凄い人でテレビで見ていたように優雅とはいかなかった。お庭は広いし紅葉の所をライトアップしているのでお庭全体は暗くてよく分からない。此処は静かな昼間にもう一度来たいと思った。高台寺をでて八坂さんへ。この間は改築中で門は覆ってあったが完成したらしい。塗り替えたのかな?鮮やかな色になっていた。お参りしてまたタクシーでリーガロイヤルホテルへ。ディナーはホテルの回転レストランでフレンチ、ゆったりと1時間半をかけて一周するようになっていて夜景がとても綺麗。K子ちゃんの顔でとてもいい席を用意してくれていた。A氏と私が古希ということでシャンパンを開けて乾杯。お料理はシェフにおまかせということで覚えていないほど色々美味しいものが出てきた。オードブルだけで小さなオードブル、冷たいオードブル、暖かいオードブルと3種類も出てきた。スープは奇しくも今日もオニオングラタンスープ。大好きだからいいのよ。お魚の料理は、牡蠣とホタテと鱸のソテー、お口直しにシャンパンのグラニテ、お肉がでて最後のデザートはラ・フランスのフランベ、アイスクリーム添え、このフランベを目の前で作ってくれる。さくらんぼのリキュールを熱してバタで焼いた梨に降り注ぐと青い炎がなが〜く伸びてとっても素敵、このパフォーマンスに思わずみんなで拍手。お味はもう言うことないの美味しさでした。記念写真も撮ってもらいシェフにサインも貰ってお見送りまでしてもらい、セレブ気分でホテルを後にしたのでした。K子ちゃんにはお世話になった上に大変な散財をさせてしまった。彼女は「喜んでもらえれば私も嬉しい」と言ってくれるのだけど。また、今度はこちらで計画しようと殿方は気を揉んでいるけれど、私は素直に楽しい一日だった。