最近の新聞記事から

庭の花

最近の新聞記事で思ったこと。天声人語気象庁が「宵のうち」という表現を予報用語から消すという話が載っていた。で、新しい表現は「夜のはじめごろ」となるという。なんと言う情緒のない表現だろうか?日本語にははっきりしない表現というか、えもいわれぬ表現がある。例えば、「はんなり」はっきりした言い方でと言われても「はんなり」は「はんなり」しているのであって他に言いようがない。宵というのは、午後の6〜9時をさすらしい。その前は黄昏どきだろう。情緒のある、日本語の表現を今消す事におそれを抱かないのだろうか?と不思議に思う。貴方にそんな大事な事を決める権限があるの?今私達は、未来の人に残せなくなったものが沢山有ると思う。自然であったり、動物であったり、後悔しても帰ってこないものはいっぱいある。でも、言葉なんて、そんな簡単に消していいのだろうか?唱歌にしても、今は無いものだから、止めるという発想はおかしい。「村の鍛冶屋」と言う唱歌も鍛冶屋もふいごも無いかもしれないけれど、昔はこんなだったよと教える事はできる。何でも切り捨てれば良いってものじゃないと思うんだけどな。

もう一つの話題。今日の新聞の広告に[ashes and snow]という写真展の広告があった。グレゴリー・コルベールというカナダの芸術写真家が人間と動物の交流を写したもので10年振りの作品の公開だという。新聞に出ていた写真に惹かれてホームページを見てみた。そこには、なんというか、神秘的な世界が広がっていた。いつまで見ていても飽きない。静かに心が満たされてゆく。パソコンの画面だけでもこれだけ感銘を受けるのだから会場にいったら涙がこぼれるのではないかと思う。良かったら、ホームページを見てください。

 http://www.ashesandsnow.com