硫黄島からの手紙

yosinonosato2007-01-27

昨日は「両手にドライフラワートリオ」で硫黄島第2作
硫黄島からの手紙」を見に行った。
1作目を見たときから日本の戦争がどう描かれて
いるのかとても興味があり、ぜひ見たいと思っていた。
感想ははというと、見終わって静かな哀しみが心に満ちた
と言うか戦争の空しさを今更ながら感じたというか・・・
クリント・イーストウッドという監督のメッセージがひたひたと心に迫る映画だっ
た。まるで、ドキュメンタリーのようにたんたんと戦争を描いているのだけれど、
そこにながれているものは、生きている人への愛情だし、命への愛惜だった。
これは、戦争で死んでいった人々への挽歌だとおもう。
第一作、第2作共に、戦争の空しさ、国家権力の横暴さ、人の尊厳という主題が
表と裏から描かれていると思った。
これまでの戦争物とは違って格好良い戦闘場面も涙あふるるヒューマンもない。
言えば、地味な映画だ。でも、多くの戦争を知らない人達に見てもらいたい。
アカデミー賞の作品部門にノミネートされたようだが、ぜひ受賞して欲しい。
アメリカの良心を見せて欲しいと思った。
映画の後は、イタリアンでディナー。美味しい料理を頂きながら、
父親達の戦争の話や高校時代の話やと花が咲き、気がつけば10時を
回っていてお開きとした。楽しい一日だった。