母校の100周年

昨日は、高校の100周年記念式典がシンホニーホールで開催されたので
参加してきた。今年一年色々な記念行事が行われていた。最後になる
式典に参加することにしたのは、卒業生の西本智実さんの指揮による記念
演奏会があるからだ。世界を舞台に活躍する同窓生がおられることは大変
誇りに思うし、一度お聴きしたいと思っていて未だその機会を持てずにいた
から良い機会だと思った。 お偉方のご挨拶の後、在校生の人たちの
ダンスと歌(ギター伴奏)があった。一緒に行ったTちゃんは、在校当時は
ダンス部に所属しプリマとして、男子生徒の憧れのマドンナだった。
舞台を見ていて、50年の歳月を思った。男子もちらほら混じるダンスは
活気に溢れて金八さんで有名になった、ソーラン節も織り込んで楽しい
舞台だった。歌の方は、ソロでこぶくろの「今と未来を繋ぐもの」という
曲だった。広い舞台にギターと二人、少しあがったかな、それとも気持ち
良かったかな?この若い人の出し物が思った以上に良かった。
いよいよ、西本さんの出番。曲目は

  1  チャイコフスキー「エウゲニー・オネーギン」より ポロネーズ
  2  チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 第1楽章 ピアノ児玉達郎
  3  チャイコフスキー くるみ割り人形

  演奏 大阪フィルハーモニー交響楽団

西本さんは一言、かっこいい!! 宝塚の男役を凌ぐ」かっこよさ。
あれは、女の子がキャーキャー言うだろうな。 彼女に憧れて女性の指揮者が
増えるかも。と思われるくらいかっこ良かった。 活躍の舞台もロシア中心と
で、きっとチャイコフスキーはお得意なんだろうなと思った。
きっと、お忙しくて十分にリハーサルの時間が取れなかったのかなと言う箇所が
あったのは(コンチェルトは特に)残念だったが、くるみ割り人形は良かった。
アンコールでくるみ割りの最後に踊られる「夢の跡に」という曲が演奏されたが
いままで、聞いた事がなくて良かった。Tちゃんも「くるみ割り」は踊った事が
あるので、懐かしかった。と言っていた。


私が3年の時に50周年で、記念行事参加作品として音楽部初めての創作オペラ
「エレン」を上演した。熱く燃えて、懸命に頑張ったのを覚えている。
夏休みも返上で、よるも遅くまで練習してた。あの頃、定時制があったので
夜遅くまで残っていてもあまり目立たなかったし、今みたいに高校生の事件も
無く、やかましく言われなかった。父や母には怒られていたが。
内容は、シンデレラをまねて脚本を今は亡きYちゃんと私とで書き、先輩の
若月明人さんが作曲したものだった。松竹歌劇の衣装を大劇まで借りに行き、大道具
小道具は、自分達で作って本格的な歌劇だったと自負している。
その頃、テープなんてなくて良かったかな?いつまでも心の中で思っている方が。
あれから、50年も経ったんだ、と胸が熱くなった。
それにしても、このホールを埋め尽くした人たちがみんなあの校舎で青春の一時を
過ごしたのだと思うと感慨無量だった。