真夏の観劇

今日、8月6日は広島の原爆忌だ。私は長崎で被爆した。
日本の夏は、熱く哀しい思い出の夏だ。一度6日に広島にも
行かなければと思う。
原爆については、9日に記すことにする。


今日は、長女の誕生日である。彼女は幼い頃原爆忌と同じ
日というのは嫌みたいだった。でも、私にとって元気な娘
が(生まれたときは未熟児だったがその後は余り風邪も
引かない手の掛からない娘だった)原爆忌に生まれた事は
被爆者として嬉しい事で彼女が今2児の母であることも
孫達が元気な事も嬉しい事だ。心からおめでとうと言いたい。


さて、タイトルの観劇は次女とシアターBRAVAに
あわれ彼女は娼婦」を観にいった。
劇の内容は余り深く知らないで前日、ネットであらすじを
知ったぐらいの予備知識だった。蜷川演出と好きな谷原章介
が出ているからと言う軽いノリだった。
テーマは近親相姦、筋は単純だが、原作がシェークスピア
同時代なので、科白が難しく難しそうな劇に仕上がっていた。
主演は、三上博史深津絵里、二人が兄妹で、谷原が当て馬
に結婚した男、その男が女たらしで、不倫の相手の女が邪魔な
夫を殺したと思いきや、恨みに燃えて妻殺しを図る。
復讐、復讐が絡み合って、最後は血の海狂言回しの下男を
残して全員死ぬという筋立て。三上博史はおどろおどろしい
役がよく似合う。深津も清純そうで女の業の中にはまる役を
よくこなし、谷原はタッパも有って堂々たる貴族で女たらしの
癖に、妻に嫉妬する弱さも良く似合って好演。
3人とも声が良く通り聞き取りやすかった。ただ、ベテランと
いわれる俳優さんたちが、声が割れて聞き取りにくかった。
老人にはマイクを入れるなどの工夫が)あっても良いと思う。
狭い劇場なので2階席でも良く見えるのは良かった。