天国の貴女へ(終)

貴女とあんまり親密に会っていない時期、
お互い色々ありました。貴女は、大病
私は、連れ合いの商売の失敗で、それこそ
頑張った時期でした。貴女はその後も
神戸の大震災でお家の倒壊、お姑さんの
介護、死別、家の再建、ご主人が倒れられてから
介護と大変な事が続きましたね。
私も一人で頑張っていた母が入院を機に
一人住まいが無理になり介護生活になり
仕事をやめ、その頃から、電話で、パソコンで
メールが出来るようになってメールで、
また親密な時を過ごしました。



介護の合間に相談してショートステイを日を
合わせて取って、北海道の高校時代の友人を
訪れたのは、一番楽しかった思い出ですね。
音楽部の仲良し5人で「五人会」を作り
夕食会をしたり京都に行ったりしました。
去年の暮れもKちゃんの肝いりで貴女を
偲ぶ会を京都のホテルでしました。
見ていてくれましたか?
25日は、Aさんも貴女の一周忌やなって
電話をくれました。みんな、貴女が天国に
いることが、信じられない気持ちなのですよ。
Aさんは、いつも思い出したら、そこに貴女は
居るんだよと言います。
高校時代のプレイボーイっぽい彼からは
想像もつかないでしょ?
良い年を重ねられたのだなと貴女も言ってましたよね。
今は、五人会もKちゃんが身体の調子が
思わしくなくてお休みです。


最後に好きな歌を貴女に捧げます。


  千の風になって

 私のお墓の前で泣かないで下さい
 そこに私はいません 眠ってなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています


 秋には光になって畑に降り注ぐ
 冬はダイヤのように きらめく雪になる
 朝は鳥になって貴方を目覚めさせる
 夜は星になって 貴方を見守る


 私のお墓の前で泣かないで下さい
 そこに私はいません 死んでなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を吹きわたっています
 あの大きな空を吹きわたっています


お棺の中の貴女は、とても綺麗だった。
お洒落な貴女らしく最後まで心配りを
して、旅立った事、後で聞きました。
いつも思い出すとき、貴女は微笑んで
います。泣き虫の私を包むように。