天国の貴女へ(1)

明日は貴女の一周忌ですね。
もう、1年も経ったのですね。
2月に「肺の方に転移したのでどうしよう?」
と電話があって私は「先ず体力をつけてから
頑張ればいいじゃない」と答えたよね。
貴女は、「そうよね。もう一回がんばらなきゃね。」
でも、それからアコちゃんから電話があって
「もう手の施しようがないのでホスピスに移りたいと
本人も言っていますので症状が落ち着いたら
ホスピスに入れようと思っています」とのこと
私は、落ち着いて貴女が会いたいといったら
すぐに行きますからと答えました。



先日、同窓会があって貴女のことを報告した時
ある人が「25日というとJRの事故なの?」と
聞かれて初めて気が尽きました。
貴女が旅立った日はあの事故の日だったんだと。
貴女の命日は25日、JRの事故の事は、最近
新聞にもTVにも出てるので知ってはいたけれど
私の中で、貴女の事は他の事とは全然別の事で
結びつかなかった。


貴女と初めて会ったのは、小学校5年の時、
父の転勤で長崎から大阪にやって来た5がつの中旬
でした。住吉神社の裏を出たところにある
太田道灌を祀ってあるお社の周りに菖蒲の花が
咲いていました。
担任の先生がクラスの皆に紹介して「藤井さん」と
貴女を呼び「学級委員やし、家も近いみたいやから
面倒見たげてな」と言ったのが貴女との初対面でした。
その時貴女はピンクに小さい白の水玉模様の
パフスリーブのワンピースを着て色白の賢そうな
女の子でした。一緒に帰ってみれば家も筋向い。
それから、私達はいつも一緒の仲良しになりましたね。
それは、中学、高校と同じ学校で通学はいつも一緒でした。
いろんな事が、走馬灯のように思い出されます。
これから、しばらく貴女の思い出、それは私達の
青春時代を書いてみたいと思います。
今日はこれで。


今日の写真は庭でごろごろするフィガロ