11000人の第九


ついにやってきた「一万人の第九
3日のリハーサル、4日は朝からゲネプロ、3時本番
という強行スケジュールだった。
で、何故11000人かというと今年は東北関東大震災の被害者の方の鎮魂、復興の思いをこめて仙台と大阪の2元放送で仙台の会場1000人、大阪会場10000人で第九を歌い上げた。
はじめに今回の津波で、町内放送でみんなに避難するように呼びかけ続けて最後に津波に飲み込まれて亡くなった女の方を詠んだ詩「高台へ、高台へ」の朗読が映像と共に流れ、会場は一気に祈りの場となった。
「第九」の合唱もみんなの想いがこもった本当に素晴らしい演奏が出来たと思う。
ゲストの平原綾香さんの歌3曲も祈りの想いを歌った素晴らしい曲で涙が止まらなかった。
佐渡先生も涙を流しながらの指揮で、仙台も含めて会場も一体となった。
最後に「ふるさと」を歌ったが、東北の方々がこの歌をどんな思いで聴かれるかと思うと、また涙が溢れた。今まで小学唱歌として何回も歌っているのにこんなに深い歌だと思ったことはない。年老いて涙もろくなっているとはいえ、こんなに泣きながら歌った演奏会は3.11の映像と共に忘れることはないだろう。
大阪城ホール