寒くなったので仲良しの親子

昨日は友人に誘っていただいて森山良子のコンサートをNHKホールに聴きに行った。
彼女の歌う歌は好きだしテレビでも良く聞いていたがコンサートに行ったりCDを買ったりするほどでもなかった。けれど、今回ライブを聞いて凄いと思った。真のエンターティナーだと。
彼女はもう60台になっているがそうは思えないエネルギーで最初から最後まで飽きさせない!
テレビで見ていたのは、彼女のホンのうわべの部分で真の姿をはじめて見たような感動を覚えた。
一部、二部アンコールを合わせて22曲。お話あり、踊りあり、しんみりと、おどけて、今の彼女に会えて良かったと思った。彼女の年と私の年がぴったりとマッチした感じ。
一部は新しい曲で「拝啓、父上様」の主題歌「パピエ」のシャンソン風なお洒落な曲、「夜空に星が瞬いて」という曲も良かった。
二部はみんなが聞きたい曲、どの曲も聞きなれた曲でよかったが彼女がTVで歌うのは聞いたことが無い「聖者の行進」は圧巻だった。ジャズのアレンジを歌い楽器を口で鳴らし、踊り、これはやはり年輪のなせる技だと思った。
さとうきびばたけ」この曲は35年位前のNHKの「みんなの歌」で流れていた。子供たちが小さかった頃で「みんなのうた」のレコードを買ってそれをテープに入れて車に乗るたびにかけていた。その時、この曲は「ざわわ、ざわわ」と長いので子供たちが嫌がりいつも飛ばしていた。それが今回はしみじみと心に沁みて聞いているうちに涙がこぼれた。歌い手も聞き手も年を経て通じ合うものがあったのかもしれない。

私は今でも音楽会に行くがクラシックが多い。
ポピュラーも昔2,3度聞きに行ったことがあるがマイクを通すのでスピーカーの音が大きすぎて聞きずらかった。
2年ほど前に井上陽水を聞きたくて行ったが以前より良くなっていたがやはりスピーカーの音には慣れない。
で、ポピュラーはCDとか、テレビとかの方が音が聞きやすかった。
今回、流石NHK!機材が良いのか?技術者が良いのか?恐らくその両方だろうが、音がとても良かった。
アカペラのところなんかスピーカーを通してないみたいだった。
これも今回のコンサートの良さを倍加させている理由だと思う。