おばぁちゃんの誕生日

昨日は姑の誕生日が12日なのでちょっと早いけれど誕生日のケーキをもって訪ねた。
満97歳になる。一時期の腰の痛みも骨折が治ってきたらしくあまり痛くなくなってよくベッドから降りるのだそうだ。
でも、大変肥っていて身体が重いので歩くより這うのだけれど、夕方になって兄嫁が居ないと電気をつけ雨戸を閉める。
戸締りには気になるらしく、そんなときは立って歩いているのだろう。
兄嫁がいると甘えているのか、食事にも起きてこないらしい。
ケーキを買ってきたから食べようかと言うと「わて、パジャマやから着替えようか?」と言う。
「かめへん、内輪やから」と連れ合いが言うと「そうか」とちょっと不満そうだ。
ケーキに7本のローソクを立てると「今年97歳やで」と言う。
「97本もローソク立てたらケーキ、燃えてまうわ」と大笑い。
「ハッピーバースデイ」を歌うと手拍子を打っていた。
終わるとちゃんと吹き消して「ありがとう!!」
ホールの中では一番小さいのを買ってきたのだけれど、4つに切ったらちょっと大きめ。
それでも「あっさりしてて美味しいな」とぺろりと全部平らげた。
おばぁちゃんの最大の褒め言葉は「あっさりしてて」なのでよかった。
夜は、おばぁちゃんはお肉が好きなので、ちょっと美味しいお肉を張り込んで買っていった。
しゃぶしゃぶよりすき焼が好きなのですき焼。
「美味しい、美味しい」と沢山食べてご満悦。
ほとんど一日寝ているのにみんなと変わらぬ量食べる。本当に胃腸が丈夫なんだろう。
最近また肥ったみたいで寝返りも大変そうだ。
冗談ではなく100歳まで大丈夫そうだ。
帰りしなに「わてはもうあんたんとこまで行かれへんから、ちょくちょく来てや」
そうやね、元気といってもうちに来てくれることは、もうないのかとちょっとしんみりする。