今日は何の日?

  我が家の福猫

テレビで、今日は夏目漱石の「我輩は猫である」のモデルとなった黒猫の命日であるという。
その頃、漱石は高校の英語教師していた。傍ら「ホトトギス」に投稿する小説の題材に迷っていた。丁度、迷い込んできた黒い仔猫が居ついてしまい見ているうちに猫の視線で人間を書くというアイデアを思いついた。それがユーモアにあふれていると大好評で、漱石の初めての本になり家計も豊かになった。この仔は我が家の福猫であると可愛がって引越しにも伴い寿命を全うし亡くなったのが明治41年9月13日であった。名前は小説の通りつけなかったので庭に猫の墓と墓碑を書いてお墓を作り自分で黒い縁取りをした葉書で友人に猫の死亡通知を出した。今日は漱石のお孫さんと言う老婦人が出演されていてそれからも奥様はずっと猫を飼っておられ家に4,5匹はいつも居たよし、中に必ず黒い猫が居たと語って居られた。奥様は後に猫塚を建てられて猫を供養されたよし、なんだかほのぼのしたお話だった。