3月11日、高台へ!

もう5年も経つのか! 
このところTVに映し出される光景は復興という言葉からはずっと遠いところにあるように思う。
あの日、車に乗っていてニュースで知った。
家に帰ってTVで見た光景に唖然とした。
自然の物凄い力をまざまざと見せつけられた。

2011年の年末の「1万人の第九」で追悼の気持ちを込めて東北3県の方達と2元放送で「第九」を歌った。
そこで、話された悲しいエピソード。
そのお嬢さんは、役所に勤めていられて当日役所のスピーカーで町の人たちに避難を呼びかけていられた。
「大きい津波がきます! 高台へ避難して下さい!」
 「皆さん!高台へ避難してください!」
その声を聞いて
みんな山へ、山へと逃げる人たちの中にその方の御両親も居られた。
 「ああ、まだ言っている!」
「皆さん、高台へ、高台へ逃げてください!」
 「ああ、まだ言っている!」声を聞いてお母さんはぽろぽろ泣いた。
この詩が朗読された時も涙が止まらなかった。
「皆さん、高台へ!!」 の声が途切れた時の御両親の気持ちを思うと
今でも涙がこぼれる。

今も、ご遺体が行方不明の方も多いと聞く。
ご遺族はあれからずっとあの日のままの気持ちであろう。

政府も総理が変わって、あの時の痛みを共有できてるのかな?と被災地の現状を見るともどかしい。自分の政権の時起こった事では無いからと思っているとは思いたくないけれど。